桂離宮前にある中村軒の茶店（和カフェ）で庭を眺めながら名物の麦代餅（むぎてもち）を堪能

桂離宮前にある老舗和菓店『中村軒』へと足を運びました。今日は中村軒内の茶店（和カフェ）でお店の人気メニューである名物の『麦代餅』（むぎてもち）を楽しむことに！お店の建物は明治37年に建てられた当時のまま、趣のある雰囲気が素敵です。

店頭のショーケースには今日のお目当てである麦代餅をはじめ様々な和菓子が並べられ販売されています。中村軒の和菓子は地元京都の人はもちろん、観光客にも大人気！京都土産としても人気があります。こちらのショーケースの和菓子はこれから向かう和カフェ内でイートインできるため、こちらで麦代餅の他にもいくつか和菓子を選び、店内へと入りました。

靴を脱いで和カフェ内へとあがると、そこはいかにも京都の甘味処という雰囲気！3月には雛人形、5月には大将人形が飾られ、季節感を感じられるのも中村軒の魅力です。和カフェでは店頭の和菓子の他、夏はかき氷、冬はぜんざいなど、季節に応じた和スイーツも楽しめます。こちらのお座敷も素敵ですが、今回は奥にある離れの座敷席へと案内していただくことにしました。

離れの座敷席はこぢんまりとしていながらも落ち着いた空間！こちらの離れにも3月には雛人形など、季節感を大切にした演出がなされます。なお、離れの隣にはテーブル席の部屋も用意されていますので畳が苦手な方でも安心です。

離れの座敷席からは京町家特有の坪庭がよく見え、京都らしさいっぱい！静かで落ち着いた空間です。こんな素敵な場所で和菓子や和スイーツをいただけるのも中村軒の大きな魅力！京都を訪れる観光客に大人気なのも納得です。

メニューは今回のお目当てである名物麦代餅などの和菓子類、そして季節に合わせた和スイーツなど種類豊富です。また、そうめんやうなぎ茶漬けといった軽食メニューもあり、京都観光の際の休憩やランチにもぴったり！今回は麦代餅の他、店頭で選んだ和菓子とおうす（抹茶）を注文し、楽しみに待つことに・・・。

注文したメニューが運ばれてきました。きな粉がかかっているのが今回のお目当ての麦代餅、そしてその他に三色だんご、六方焼、松茸薯蕷（じょうよう）、生麩餅、かつら饅頭、そして抹茶。今日の京都スイーツ探訪はまるで和菓子のフルコース！たくさん選んでしまいました。

麦代餅は二つ折りになったつきたてのお餅の中に粒あんが入り、上からはきな粉がたっぷりとかかっています。元々は田植えの時期のおやつや農作業の合間の食事として作られていたという麦代餅。その味わいは現在にも引き継がれ、大人気の京都スイーツとして多くの人に親しまれています。

麦代餅は昔からの製法、原料をそのまま用いて作られています。中にたっぷり入った粒あんは職人さんがおくどさん（かまど）で丹精込めて炊いたもので、柔らかく小豆のうまみが凝縮しているのが特徴です。つきたてのお餅はモチモチとしっかり食感！作り立ての味わいが楽しめるのもカフェでいただく醍醐味です。

抹茶（温）は京都芳香園のものを使用し、ほろ苦く深い味わいが楽しめます。和菓子や和スイーツとの相性抜群です！坪庭を眺めながら抹茶と共に京都スイーツを楽しむひととき・・・。最高の時間を過ごすことができました！

中村軒を出た後はお店のすぐ近くを流れる桂川の河川敷を散歩することにしました。桂エリアは自然豊かでのどかな雰囲気が魅力です。

桂川の河川敷は広く、開放感いっぱい！たくさん和菓子を頂いた後の散策にはぴったりです！河川敷に隣接している桂離宮は見学の際には事前申請が必要でしたが今年の8月から見学の当日受付が開始され、ますます注目を集めています。今回は時間の都合で入れませんでしたが、次に中村軒を訪れる際には桂離宮の見学もセットにしようと思います。桂川周辺ののどかな光景は今日の京都スイーツ探訪の締めくくりにぴったりでした。

名物である麦代餅をはじめ中村軒の和菓子はどれも手間暇をかけて丁寧に作られたものばかり！こだわりの京都スイーツの数々をぜひ楽しんでみてください。また店内の京都らしい和カフェで頂ける和スイーツも絶品です。中村軒は桂離宮の他、パワースポットとして知られる鈴虫寺や松尾大社、また人気観光地の嵐山にも近いのでぜひ立ち寄ってみてください。

【中村軒】
住所：京都市西京区桂浅原町61
電話：075-381-2650
時間：7:30～18:00　茶店9:30～18:00
休み：水曜日（祝日の場合は営業）
交通：阪急桂駅徒歩15分