左京区の吉田山山頂に佇む人気のカフェ茂庵（もあん）のバニラアイスの抹茶かけは京都らしい絶品抹茶スイーツ

京都は連日猛暑が続いています。こんな時は自然に囲まれたカフェでゆっくりとスイーツを楽しもうと向かったのは左京区の吉田山の山頂にある森の中の人気カフェ『茂庵』（もあん）。4つある山頂へのルートのうち、山の東側の神楽岡通りから入るルートでお店に向かうことにしました。看板の周りには緑が生い茂り、素敵な雰囲気！

お店は吉田山の山頂にあるということでルートの入口からは石段が続いています。緑に囲まれた石段を蝉の鳴き声を聞きながらゆっくり進んでいきました。周辺には閑静な住宅街も広がっています。

石段を上がったところにまた茂庵の看板が・・・。これなら迷わず安心して山頂のお店を目指せますね！吉田山は山とは言え標高が105メートルほどですので普段の服装でも十分に上がっていけます。

お店へ向かう途中ふと振り返ると遠くに五山の送り火の大文字が見えました。毎年8月16日に行われる五山の送り火はお盆で迎えた精霊を再び浄土に送る行事で京都の夏の風物詩の一つとなっています。

神楽岡通りにある入口から石段や小道を上がること約10分、茂庵に到着しました。緑生い茂る中にひっそりと佇むようにしてあるお店は大正時代に吉田山山中に造られた茶道の場（茶苑）の食堂棟を改装したものです。

建物の2階部分がカフェスペースとなっています。お店の入口で靴を脱ぎ、趣ある階段を登っていくとそこは木のぬくもりに満ちた落ち着いた空間！カフェスペースの四方すべてに窓があり、そこからは美しい吉田山の自然が見えます。今回はカフェの西側の京都市街地も遠くに臨める窓際のカウンター席に案内していただきました。

メニューはケーキやアイスクリームなどのスイーツ類の他、ランチタイムにはピタパンサンド等の食事メニューも揃っています。今回選んだのは『バニラアイスの抹茶かけ』。冷たいバニラアイスクリームに熱い抹茶をかけていただく抹茶のアフォガートです！

バニラアイスの抹茶かけが運ばれてきました。抹茶は濃厚で深い緑色、丸く盛られたバニラアイスクリームの上にも抹茶（粉末）がかかっています。抹茶をスプーンですくってバニラアイスクリームにかけていただくスイーツですが、アイスと抹茶別々でも十分においしく頂けます！

バニラアイスクリームに熱い抹茶をかけ、さっそく頂くことに。抹茶の熱でバニラアイスクリームはゆっくりと周りから溶けていきます。少し溶けたバニラアイスクリームと抹茶を一緒に口に運ぶと口の中で抹茶とアイスが見事なコラボレーション！まろやかな抹茶アイスクリームのようになります。また、バニラアイスを抹茶で完全に溶かすとまるで抹茶ミルクのような優しい味わいに・・・。いろいろな楽しみ方ができる京都らしさいっぱいの絶品抹茶スイーツです。

茂庵でゆっくりとスイーツを楽しんだ後は吉田山山中の散策路を通って近くの吉田神社へお参りに行くことにしました。木々の緑は太陽の光を浴びてキラキラと輝き、BGMには蝉の大合唱！歩きながらとてもリフレッシュできました。散策路は勾配も緩く食後の散歩にはぴったりです。

茂庵から散策路を歩くこと約10分、吉田神社の境内に到着しました。吉田神社は貞観元年（859年）、平安京守護を目的に奈良の春日大社の神様を勧進して創建された神社です。厄除け開運の信仰が厚く、厄除け詣で発祥の地ともいわれています。また毎年2月に行われる節分祭も有名で、数十万人もの参拝者が訪れ厄除け祈願をします。人影のない静かな境内をぐるりと一周し、本殿に向かって手を合わせました。

本殿にお参りをした後は吉田神社の表参道を通って帰ることにしました。今日のようにカフェでおいしいスイーツを堪能した後すぐ近くの寺社仏閣にお参り・・・。このようなことができるのは京都の魅力のひとつと言えるでしょう。これからも京都の魅力を存分に感じながらおいしい京都スイーツをたくさん楽しもう、そんなことを思いながら参道を下り、吉田神社を後にしました。

まるで森の中の隠れ家のようなカフェ、茂庵。美しい自然に囲まれたカフェは地元京都の人をはじめ観光客にも大人気です。アフォガートというとバニラアイスクリームにエスプレッソをかけるのが一般的ですが、抹茶でも最高のおいしさ！茂庵のバニラアイス抹茶かけはまさに京都流アフォガートと言えそうです。窓からの景色を楽しみながら絶品の京都スイーツをぜひ味わってみてください。

【茂庵（もあん）】
住所：京都市左京区吉田神楽岡町8吉田山山頂
電話：075-761-2100
時間：11:30～18:00
休み：月曜日（祝日の場合は翌日）
交通：京都市バス浄土寺バス停徒歩15分