酒どころ伏見にある蔵元山本本家のお酒香る純米大吟醸プリンは上品で大人の味

酒蔵が建ち並び、風情あふれる京都の酒どころ伏見。そのお酒の本場伏見にある蔵元『山本本家』の清酒神聖直売所に純米大吟醸プリンというお酒を使用したプリンが販売されているという情報をテレビで知り、さっそく行ってみることにしました。お店の近くには御神水の湧く御香宮神社（ごこうぐうじんじゃ、ごこうのみやじんじゃ）があるので先に寄ってみることに・・・

御香宮の創建の詳細は不明ですが、平安時代に境内から良い香りのする水が湧き出たことから、清和天皇より御香宮の名を賜ったとされています。主祭神は神功皇后で、安産や子育ての神様として信仰されてきました。今日は天気も良く、境内には七五三のお参りの親連れの姿もありました。

境内に湧き出る御神水は御香水と呼ばれ、この水を飲むと病気が治ると言い伝えられてきました。写真の水は飲めませんが、ろ過装置でろ過された水が出ている場所もあり、そちらの方は飲むことができます。

御香宮を後にし、大手筋商店街というにぎやかな商店街を通り山本本家のある酒蔵群の方へと向かいました。酒蔵群のあたりを歩いていると、ふと利き酒がしたくなり、老舗酒造メーカー黄桜の運営するキザクラカッパカントリー内にある黄桜商店へ入りました。

黄桜商店の中にはたくさんの黄桜商品が並べられています。日本酒やビールの他、酒かすや酒まんじゅうなど・・・。店内にある利き酒コーナーではワンショット100円で楽しめます。ワンショットだけ頂いてみましたが、やはり蔵元直営店で飲むお酒は最高でした。

黄桜商店を後にして、山本本家の方へと向かいました。ちょうどお昼どきでお腹がすいてきたので山本本家と建物がつながっている鶏料理専門店の『鳥せい本店』で昼食をとることにしました。鳥せい本店は山本本家の酒蔵の一棟を改装してつくられたお店です。

店内は広く、酒蔵の面影を感じます。こちらでは山本本家の清酒である神聖などのお酒も楽しめます。店内では鶏料理と共にお酒を楽しむ人の姿も多く見受けられました。ランチタイム限定のとりラーメンを注文し、楽しみに待つことに。

とりラーメンが運ばれてきました。チャーシューは豚肉ではなく鶏肉です。さすが鶏料理専門店ですね！スープはすっきりとした味で鶏のだしがよく出ており、麺によくからんでいました。後味もスッキリ。

ラーメンを楽しんだ後、鳥せい本店と同じ建物にある山本本家にお目当ての純米大吟醸プリンを求めて向かいました。山本本家は延宝5年（1677年）創業の老舗蔵元です。このお店のある地には伏見七名水の一つである白菊水が湧き出ており、お酒の仕込みに使用されています。

店内には清酒神聖を中心に様々な商品がたくさん並んでいました。お客さんの出入りは絶えず、お店の人気ぶりがうかがえます。今日のお目当てである純米大吟醸プリンは冷凍庫で保存されていました。一つ購入し、解凍されるまで周辺を散策することにしました。

酒蔵群を散策しているうちにプリンも自然解凍され、ちょうど食べ頃のようになったところでいよいよプリンを食べてみることにしました。お酒の入ったプリンとは、正直なところ味の想像が全くできませんでしたが、口に運んでみて驚きました！

プリンに生クリームが乗り、口当たりはとてもクリーミィーで、ここまではよくあるプリンと同じですが、口に運んだ後ふわりとお酒の香りが鼻に抜け、お酒の上品な香りがプリン全体の味を上手にまとめていました。お酒の効かせ方が絶妙！大人の味のプリンです。

伏見で頂く大人なお酒スイーツは最高でした！お酒の楽しみ方ひとつとして、お酒を使用したスイーツはこれからますます注目されていくのではないでしょうか。伏見の蔵元巡りをしてみるのも楽しいと思います。皆さまも足を運ばれお酒の本場伏見の魅力を体感してみてください。